「第15回毛孔性苔癬」2015年11月28日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

〒164-0001東京都中野区中野2-30-3 マルニビル 5F
03-5342-0722
インスタグラム アイコール診療受付 求人情報
ヘッダー画像

医療コラム

「第15回毛孔性苔癬」2015年11月28日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第15回毛孔性苔癬」2015年11月28日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。

腕のブツブツが目立ってきました
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)かもしれません

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は二の腕などにブツブツとした丘疹ができる皮膚
疾患です。詳しい症状や治療法について、日本皮膚科学会皮膚科専門医、中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きまし た。

— どういう病気ですか?
「皮脂ではなく角質が毛穴に詰まって角栓となり、ポツポツとした皮疹の出る皮膚疾患
です。触ると皮膚の表面がザラザラしていて、軽いかゆみを伴うこともあります。二の腕から肩、背中、太ももの前後、ひざ、すねの前面などに出やすいです」

— どの世代で発症しや すいのでしょうか?
「この疾患は、小学生くらいから思春期にかけて多く発症します。また、太った人や
アトピー性皮膚炎の人に多くみられるのも特徴です。遺伝的要素が強く、原因はよくわ
かっていませんが、30 歳 ぐらいで自然によくなるケースもみられます」

— 対処法は?
「そのままにしていても重篤な状態にはなりませんが、ザラツキが目立って気になるようなら皮 膚科を受診しましょう。治療には外用薬として、サルチル酸ワセリンや尿素入り軟膏を処方します。尿素やサルチル酸には、皮膚の角質を除去する効果があります。
また、かゆみなどがある場合はステロイド剤やビタミンD3で炎症を抑えます。
妊娠の可能性がない場合はビタミンAの内服薬を処方することもありま す」

— 治療中の注意は?
「乾燥する秋冬は悪化しやすいので、発症している部分を外用薬で保湿しましょう」

20151128_PDF